ネットワーク機器やアダプターは、通常「00-00-00-XX-XX-XX」という12桁の16進数で表される個別のMACアドレスを持っており、最初の6桁がメーカー固有のアドレス、次の6桁が製品のアドレスとなる。
つまり、製品ごとに異なる番号で指定されており、同じMACアドレスを持つ製品はないことから、最初の6桁でネットワークアダプターのメーカーを特定することができるのである。
なお、IPアドレスとMACアドレスはよく間違われるが、IPアドレスは通信するサーバーのアドレスを表すもので、手紙の宛先のようなもの、MACアドレスは近くの機器と通信するためのもので、変更できない固有の識別子であるが、IPアドレスはシステム管理者が必要に応じて設定できるため、著しく異なるものである。
とはいえ、普通のPCを使う限り、MACアドレスはほとんど気づかれないままである。
MACアドレスは、元々製造時に機器にプログラムされており、ユーザーが任意に変更することを望んでいなかった。そのため、この特別なアドレスは、ネットワーク上でのユーザーの識別と認証に使用され、アクセス制御にも役立っていました。
しかし、Wi-Fiの普及により、ユーザーが十分に信頼できない相手にもMACアドレスが送信される可能性が出てきました。そのため、個人を追跡する可能性があると懸念されています。
この問題に対処するため、最近の機器では、接続のたびに、元の静的なMACアドレスに加えて、ソフトウェアでランダムに生成されたMACアドレスを作成し使用することができるようになっています。
ユーザーは、ネットワーク設定でどのタイプのMACアドレスを使用するかを選択することができます。